プロジェクト取材【鈴木牧場】

一つ前の記事の続きです。

本題の牧場での取材についての記録です。

牧場に到着すると、仕事中の大輔さんがこちらに歩いてきてくださいました。

ここは、お母さん牛がいる牛舎。

あまり映っていませんが、奥の方で水を撒いています。牛の体温調整をしているとのことです。

その後、哺育舎を見せていただきました。

ミルクを自動であげる装置があり、どの牛がどれくらい飲んだかを機械で管理している様子を見せていただき、ハイテクさに驚きでした。

そして、搾乳の様子も見せていただきました。

なんだこれ!と思うような巨大装置です。牛がメリーゴーランドのように回る装置に乗って、内側にいる人が乳の様子を確認したりミルカーを付けたりして、一周する間に搾乳が終わるようになっています。

牛が自分から入ってきて、終わると勝手に牛舎に戻っていきます。牛は、顔を籠の中にうずめて、おいしい餌を食べているそうです。

見学させていただいている時には、搾乳前の牛を刺激しないように、少し離れて撮影をさせてもらったり、小さな声で話したりという配慮が大切だと学びました。

夜は、大輔さんから、仕事のやりがいや大変さ、これからやりたいことなど、お話をたくさん伺いました。

私からすると、日々、命と向き合う仕事をしているのにも関わらず、ごく当たり前のことのようにお話されている姿は、なんだか達観しているように見えていました。また、大輔さんが、牛に対しても家族に対しても責任感をもって過ごしてらっしゃることは強く感じるのですが、ご自身は全く自分を飾らずに、たんたんと事実を教えてくださる姿に、余計に惹かれました。

そして、この取材を終えて、「自分が考えていた酪農」と「実際の酪農」のずれが気になり始めました。

この日、私がお話を聞いていて楽しかったことの1つに、大輔さんが家族をとても大切に思っていることが伝わる様々なエピソードがありました。酪農家は、牛の命と向き合う特別な仕事だと考えていましたが、酪農家もサラリーマンと同じように、家庭を支える仕事でもあることを実感し、特別視しすぎていてた自分もいたと、気付かされました。また、そんな父親としての姿を見たことで、「自分たち消費者が協力できることってあるのかな。」と応援したくなる気持ちが湧いてきたのです。

食育の視点として、もともと想定していた「牛の命」についての視点だけでなく、このような酪農家のありのままのお話を伝えていくということも大事だと考えるようになりました。また、この内容は、子供ではなく大人も知ることで、私と同じような気持ちをいだいたり、食についていろいろ考えたりしてくれる人が増えたら嬉しいなと思うようになりました。

ここから、私のプロジェクトの対象者が「子供」限定ではなくなりました。

そこで、このグローカルプログラムの成果物として、大人が読んでも楽しめる冊子を作ろうと決めました。

数日後、録音させていただいた音声を何十回も繰り返し聞きながら、伺った内容をまとめていく作業をしました。大輔さんと香さんの会話が面白く、聞くたびに吹き出して元気をもらいながら、楽しく作業を進めました。温かく取材にご協力いただき、こんなに興味の幅を広げてくださったお二人に、感謝の気持ちでいっぱいです。

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